議員連盟
もう1ヶ月は経つ。民主党の木俣佳丈参院議員から、「超党派でiPS細胞とES細胞などの人工多能性幹細胞研究を支援する議員連盟を作りましょうよ」という話あり。自民党内にも近い議連が発足していたが、私は超党派の方が効果的と考え同意した。
すぐに船田元自民党科学技術創造立国推進調査会長(元経済企画庁長官)の元へ飛び、議連会長就任をお願いした。一発返事で、「やりましょう!」と快諾してくれた。で、早速、このジャンルに詳しい矢野隆司議員に絶大な協力を仰ぎ、規約を作成。また、募集案内も作成して配布する。しかるべき大物議員には事前に入会していただき、幹部として名を連ねていただく。スピードが大切だ。
またたくまに超党派で53名が入会してくれる。だいたい議連というのは、会長と事務局長が決定すれば、心配しなくとも前進する。ただ、共感を得る議連でないと入会者は少ない。毎月、会費を天引きされるからである。
あまり知られていないが、無数の議連が国会に存在する。私は「日本アフガニスタン友好議員連盟」の事務局長でもあるが、この役職のおかげでアフガン問題の第一人者と思われているのだ。だから、会長、あるいは事務局長は、その分野の有力議員という評価を得る。
議連の会費は、それこそまちまちだが、「日中友好議連」や「日韓友好議連」は1万円と高い。それは訪問時の旅費を積み立てるという意味もあろうが、1議員は20から30くらいの議連に入っているため、会費だけでも毎月数万円が天引きされる。ホンネでは、議員たちは会費もバカにならないと思っている。
加藤紘一元幹事長、細田博之元官房長官等も応援してくださり、「肝細胞研究支援議員連盟」が誕生した。私はメンバーとなったけれど、政府内にいる関係で役職には就かず、もっぱら協力者の1人となった。私たちは、「行動する議連にしよう!」を合言葉に、木俣事務局長、矢野事務局次長でスタート。
行動せねばならない。発会式にはTVカメラも入り記者たちも駆けつけた。これは珍事、議連の発会式にマスコミの入るのは稀有。しかも翌日の新聞2紙は、ベタ記事とはいえ、議連の様子を報じてくれたのである。いかに注目されているか、私どもは肌で感じる。
日本発の山中伸弥京大教授が作り出したiPS細胞、この研究を他国の研究者に負けないように応援せねばならない。この研究には莫大な金がいるのだ。1人や2人の研究者ではできず、資金力の競争にもなっている。アメリカでは、1000億円を超す金で日本研究グループを追い抜こうとしているという。文科省は今年、約100億円を出したが、金力ではヒケを取っていて、何とかせねばならない状況下にあるため、応援団が必要なのである。
まず、視察をして、iPS細胞なるものと対面し、研究手法について勉強しようということになった。で、筑波にある「理化学研究所」を訪問することにした。見学者は7名、きちんと講義を受けたうえで、iPS細胞を顕微鏡で眺める。心臓だという、ペコペコ細胞が動いているではありませんか。
この研究には、マウス、しかも同じ遺伝子をもつマウスを大量に作る必要がある。このマウス作りこそが研究の原点、これらを飼育してくれる人たちの舞台裏の苦労から理解せねばならない。研究者にはマウスとiPS細胞をこの理研が提供しているのだが、多くの人たちの協力があって研究できるのだと知る。
次に私たちは横浜にある理研を訪問した。ここでは遺伝子研究が行なわれている。ここも研究器材で苦しんでいるそうで、資金力でアメリカとは勝負できないらしい。そこへ中国も日本を追い抜こうとしているという。
政治がこれらの研究を支援しないことには、将来の日本医科学が暗いものとなろう。特許、いわゆる知的財産を他国におさえられてしまうと、高価な医療になってしまう。安価な超高度の医療を国民のものにするため、今、政治家が協力せねばならないのだ。
08年07月01日
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